平成の終わりのお墓参り
04/30/2019
会いに行けたという感じがしました
平成最後の日ということでした。
元いた会社の人達と、昔の同僚の御墓参りに行って来ました。
僕らは彼のお墓に行くのは初めてでした。
広々とした霊園でしたが、生前から滅茶苦茶に間の悪かった彼らしく、結構な雨でした。
彼のお母さんがお墓まで案内をしてくれました。
僕は彼からお母さんの話を色々と聞いていたので、
「
自分の母も外から見たらこんな感じなのかもなぁ」
と思ったりもしました。
僕らは彼のお墓の前で、彼の墓石や燃えていく線香を眺めたり、お墓のデザインについて話したり、特に亡くなった彼の思い出話をするわけでもなく、ぼんやりと雨に打たれながら、長い時間を過ごしました。
突然、線香台の近くにナメクジが現れて来て、
「あはは、龍さんの化身かも知れませんよ」
と僕らは笑いました。
酔っ払って、暴れたり、おしっこを漏らしたり、酔って寝ている間に社長から顔中に落書きをされ、朝起きても自分の顔の落書きに気付かずに、トイレのサンダルのまま会社から満員電車に乗り、保育園に子供を預けにいくご近所の奥さん達にギョッとされ、家にたどり着くと、奥さんに驚かれてやっと気付くような人でした。
彼がいなくなって寂しいです。
帰りに、お墓の近くのホームセンターで、蓮と無花果を買いました。
世話をする時、時々、彼を思い出そうと思います。
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龍さんが死んでしまって