オーベルニャットと百日紅

2019/09/04

オーベルニャットは向かって右側、百日紅の写真は苗の届いた09/07の撮影です


婚活アプリで知り合った女性と、数週間、毎夜、やりとりをした末、一緒に食事をすることになり、彼女の勧めでガレットを食べに行きました。
 
僕はガレットは初めてで、何がどんなものかわからなかったのですが、メニューに『オーベルニャット』というものがありました。
 
 
僕は高校生の頃『オーベルニュの歌』という歌曲集がとても好きでした。
 
『オーベルニュの歌』は、カントルーブという人が南仏オーベルニュ地方の民謡を集めて、オーケストラとソプラノの為に纏めたもので、この日にご一緒した方も趣味で声楽を嗜んでいるとのことだったので、『オーベルニュの歌』の話をして、
「オーベルニャットが食べたい」
と僕は言いました。
 
オーベルニャットはとても美味しかったです。
 
 
食事をした後、ちょっと離れた駅まで散歩しながら帰ったのですが、途中、百日紅の花が咲いていて、僕は彼女のことをその桃色の百日紅の花と一緒に撮りました。
 
 
家に帰ってから、僕は似た色の花の咲く百日紅の苗を注文しました。
 
「出会った記念に百日紅の苗を注文したよ」
と報告すると、
「今日は二度、感動させて貰ったよ」
と彼女が言うので、尋ねると、 『オーベルニュの歌』の話と、百日紅をすぐに注文したことに感動してくれたとのことでした。
 
 
百日紅はまだしも、20年前の昔、高校生の頃に聴いていた歌曲が、今になって人を感動させたり、恋を実らせたりするかも知れないとは、まさか思いませんでした。
 
 
ちなみにこの歌曲集、登場人物は、ほぼ羊飼い娘か羊飼い娘に恋をしている羊飼いです。