警察案件と謝意
01/17/2019
このメモは「抑止力としてどんどん使ってください」とのことでした
もう一年以上、ネット上で男性にストーキングをされていて、無視していればその内に飽きるだろうと思って無視していたのだけれど、ついに自宅の周辺をウロウロするようになったので、警察へ相談に行きました。
担当者は連絡先のメモをくれて、
「抑止力として使って頂いていいですよ」
と言って貰ったので、ひとまずこうして出してみることにしました。
もともと粘着質であった彼がストーキングをエスカレートさせて来たことの裏には、僕の元恋人による僕へのモラルハラスメントの告発がありました。
一年とちょっと前、日本でもMeToo告発が活発になって来た頃、
僕が撮った元モデルによる、
「私は被害を受けていません。でも『助けて』って言いたい人きっとたくさんいる」(原文まま)
という憶測に基づいた告発を僕はされました。
一切の事実の確認がなされないまま、被害当事者とされる二人の告発者を中心として、僕の友人やその周辺や、メディアをも巻き込んで僕への告発がなされて行きました。
皮肉なことに、僕へファクトチェックをして来たのは唯一、告発を記事にしようとするメディアでした。
メディアは僕から提出した反証を元にファクトチェックをした上で、告発の信憑性が疑われるとのことで、記事にすることを諦めました。
そして被害当事者とされる一人は、
「これ以上客観的事実と反する告発をするならば、反証となるメールのやり取りを発表せざるを得ない」
と僕が主張したことにより、沈黙しました。
また、最初に「自分は何もされていないけれども」と言っていた僕の元モデルはTwitterのアカウントを削除して消えました。
ただ、もう一人の告発者は沈黙しませんでした。
ファクトチェックがなされないまま、その支援者達は僕を名指ししないまでも、誰もがすぐに僕と特定出来る『ぽっちゃり女性専門写真家』の肩書きを連呼しながら僕を糾弾し続け、一年が過ぎました。
僕の肩書きで検索を掛けると、僕への誹謗中傷や僕が行ったとされる悪行ばかりが出てくるようになりました。
モデルの応募もすっかり減り、また応募があっても撮影までの間に他者からの忠告という形で悪評が入るようになり、撮影までこぎつけることがめっきり減りました。
メディアからの声も掛からなくなりました。
客観的事実と違う噂や憶測が長期に渡って流され拡散されていくことは、僕の人生を破壊する陰謀、策謀と感じられるようになりました。
ただ、それに対してどう対応して良いのか解らないまま、僕はまた抗鬱剤を飲むようになり、夜も入眠剤がなければ眠れなくなりました。
僕は大ごとにせずに収まることを願い我慢していましたが、一年が過ぎてなおも続くことに我慢が出来なくなり、反論をすることにしました。
僕は自分の社会的な立場や、これからの写真家としての将来を守る為に、僕は拡散されまた憶測の元となる告発者の発言が、事実と違うことに拘り、彼女の発言の事実と違う部分を具体的に否定することを始めました。
また事実を確認することなく憶測で僕を攻撃しつづける人にも反論をしました。
すると彼女の支持者の一人は沈黙し始め、また一人は行動をエスカレートさせ家の周辺にも現れるようになり、危険を感じるようになりました。
だから今回の警察への相談に繋がったわけです。
そして、不思議なことがおこりました。
警察が動いてくれることで、一種の安心感を感じたからか、僕の気持に変化があらわれました。
無責任で犯罪的な支持者への関心が失われたことで、僕は事実でないことを躍起になって否定する必要が薄まるのを感じました。
僕は、飲んだ入眠剤のだるさを抜く為に、朝に湯船につかり、そうしながらSNSを見ることが日課になっており、今朝、そうしながら僕への告発者である元恋人のツイートを読み返したのですが、僕は彼女にとても申し訳ない気持になりました。
人間関係に未熟であった彼女に、ずっと年上の僕が、僕のとても未熟な人間性や幼稚性でもって深く関わったこと。
それもとても常識的とはいえないような環境で。
彼女を深く傷つけてしまったことに、僕はとても申し訳なく感じました。
僕が彼女に謝意を表明することで、彼女の傷が少しでも癒えることがあるかも知れないと考え、僕はこうして謝意を表明することにしました。
僕はあなたにとても申し訳ないことをしました。
ごめんなさい。
あなたの心が少しでも楽になって、少しでも豊かな人生を送れることを願っています。
また、あなたとの関わりがこれからどうなっていくかは解らないけれども、あなたを深く傷つけてしまった過ちの経験を踏まえて、僕はこれから、他者との関わりを少しずつでも変えていく努力をしていくつもりでいます。
あなたを深く傷つけてしまって、ごめんなさい。