僕の髭は濃くて硬いし、伸びるのも早くて、朝に剃っても夕方にはザラザラとする。
僕はこの濃い髭が思春期の頃から嫌いで、人に見られるのも嫌だったし、剃るのもいつも億劫だった。
そして髭が伸びたまま外に出るのも嫌だから、おのずと部屋に引き篭もりがちで生きて来た。
今まで、カートリッジ式という、一般的な髭剃りを使っていた。
比較的安いプラスチック製のホルダーに、首をかしげる程に高いカートリッジ式の刃を付けて使う。
すぐに水垢で汚れて、非常に惨めったらしいものだった。
今から思えば、僕はその髭剃りを、汚らしい自分の顔を眺めるような気持で眺めて来た。
そこで、僕は古色蒼然とした、両刃カミソリ用のホルダーを買った。
ドイツ製の金属製で、¥8,000ほどした。
多分、ずっとずっと使える。
両刃カミソリの刃は、80年代的に表現するなら、スケバンが指に剝き身で挟んで使うやつで、一枚が¥50〜100ほどで非常に安く、ホルダーの多少の高値はすぐに取り戻せそうだ。
そして使ってみての感想は、非常に良い。
重いホルダーに鋭利な刃のついた髭剃りは、丁寧に肌や髭に向き合う集中力が必要で、それは良い気分転換になるし、ある種の楽しみにもなる。
結果として、僕は髭剃りが好きになった。
髭を剃るのが好きになると、必然的に外に出やすくなる。
外に出ると刺激で心が晴れやかになる。
もちろん、今まで嫌いだった種類の髭剃りは、もうしなくて良くなったから、心の負担も減った。
僕は、ちょっとこだわりを持ち、美しい髭剃りホルダーを買ったことで、髭剃りを愛せるものにし、結果、世界をちょっと好きになれた。
僕はこうやって、世界をちょっとずつ自分好みに変えていくのだ。
今度は、色んなシェービングソープや、シャービングクリームを試してみようと思っている。
僕はこの濃い髭が思春期の頃から嫌いで、人に見られるのも嫌だったし、剃るのもいつも億劫だった。
そして髭が伸びたまま外に出るのも嫌だから、おのずと部屋に引き篭もりがちで生きて来た。
今まで、カートリッジ式という、一般的な髭剃りを使っていた。
比較的安いプラスチック製のホルダーに、首をかしげる程に高いカートリッジ式の刃を付けて使う。
すぐに水垢で汚れて、非常に惨めったらしいものだった。
今から思えば、僕はその髭剃りを、汚らしい自分の顔を眺めるような気持で眺めて来た。
そこで、僕は古色蒼然とした、両刃カミソリ用のホルダーを買った。
ドイツ製の金属製で、¥8,000ほどした。
多分、ずっとずっと使える。
両刃カミソリの刃は、80年代的に表現するなら、スケバンが指に剝き身で挟んで使うやつで、一枚が¥50〜100ほどで非常に安く、ホルダーの多少の高値はすぐに取り戻せそうだ。
そして使ってみての感想は、非常に良い。
重いホルダーに鋭利な刃のついた髭剃りは、丁寧に肌や髭に向き合う集中力が必要で、それは良い気分転換になるし、ある種の楽しみにもなる。
結果として、僕は髭剃りが好きになった。
髭を剃るのが好きになると、必然的に外に出やすくなる。
外に出ると刺激で心が晴れやかになる。
もちろん、今まで嫌いだった種類の髭剃りは、もうしなくて良くなったから、心の負担も減った。
僕は、ちょっとこだわりを持ち、美しい髭剃りホルダーを買ったことで、髭剃りを愛せるものにし、結果、世界をちょっと好きになれた。
僕はこうやって、世界をちょっとずつ自分好みに変えていくのだ。
今度は、色んなシェービングソープや、シャービングクリームを試してみようと思っている。