Poko's Blog

たぐりよせる

2016年7月7日

向日葵の向こう側に見えるのが僕の通った巨大幼稚園


用があって実家に帰った。
 
夜眠れなかったから、深夜の散歩に出掛けたりもした。
 
色々と歩き回った。
動物公園から巨大な象の遊具が無くなっていた。
誰かが飛び降り怪我でもしたのだろう。 
僕もよく飛び降りて遊んだから。
 
昔はもっと広いと思っていた街が、実はとても狭い世界で、すぐに歩いて回れる範囲なのだとわかった。
 
 
昼間にも街を歩いて回った。
 
晴れて、猛烈に暑かった。
 
子供の頃に遊んだ近所の友人たちの家をみた。
変わっていなかった。
 
ちょっと離れた友人の家にも行ってみた。
父が清さん、母が和子さんで、清和くんというものすごく分かりやすい名前の友人だ。
 
彼と最後に会ったのは高校生の夏休みかなにかで、大変に太っていた彼は汗だくで国道を歩いていた。
 
何をしているのかと聞くと、暇だから片道一時間半掛かる隣町まで歩いて、漫画雑誌のジャンプを買いに行った帰りだと彼は言った。
 
 
彼の家は建て替わっていた。
 
人の気配があったから、呼び鈴を鳴らしてみようかとも思ったけれど、僕には空白の二十年をたぐりよせる勇気がなかった。