ぐるぐる
2014年1月20日月曜日
西日に輝く東京ドームがメロンパンにしか見えなかった
観覧車に乗った。
観覧車は同じところをひたすらグルグルと回っていて、結局のとこと僕らはそのどれかの箱に入るけれども、乗ったところのほんの手前で降りることになる。
でもその間、徐々に高みに上がって、段々と降りてくる。
なんだか生まれてから死ぬまでみたいだなと思った。
生まれる直前という死に戻ってくる感覚があった。
僕が観覧車に最後に乗ったのは、去年の三月だった。
そこから見えた風景は一切覚えていないけれども、誰と乗ったかはよく覚えている。
僕と彼女はあの観覧車で生まれて死んで添い遂げて、一つの人生を過ごしたかのように今からだと感じる。