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2014年1月29日水曜日
ボコちゃんは¥180円だったって!
今日は僕の誕生日。
零時をまわって日付が今日になったところで、恋人がサプライズで祝ってくれた。
僕が仕事に気が乗らなくて机の前で呆然としている間に、イチゴを買いに行ったりケーキを仕上げたり、奔走してくれたそうだ。
僕は自分の洞察力に危機感を覚えるくらい気付いてなくて、日付が変わる直前に意地悪な冗談のつもりで、
「もう蝋燭に火はつけたの?僕は段取りにはうるさいんだよね」
とか言ったりしていたのだけれど、仕込んでくれていた子にとっては冷や汗ものだったらしい。
日付が変わったら、彼女は何処からともなく小さなオルゴールを取り出して、ハッピーバーズディを演奏しながら、ちゃんと蝋燭に炎のついたケーキのある部屋に案内してくれた。
小さなガラスの幾つもはまった扉の向こうに、橙色の蝋燭の炎の揺らめきが見えたのが印象的だった。
ケーキの上には不二家のマイナーキャラ、ポコちゃんが飾ってあった。
この頃、けっこう幸せだなと感じたりする。