人見知りのMikuちゃんは、展示会で色んな人達に会うのが嫌だから、設営が終わったら個展初日の6日の朝に帰ると言っていたのだけれど、不安すぎるから初日はどうかいて欲しい、とお願いをして、一泊伸ばしてもらった。
個展の初日はMikuちゃんは、なかなか頑張って人と話したしとても楽しかったと言ってくれて、僕としても凄く嬉しかった。
会場を出ると、僕とMikuちゃんは随分疲れたのでタクシーに乗って帰った。
二人でベッドに入って抱き締められると、僕はすぐに眠った。
朝方、Mikuちゃんは、
「そろそろ帰るね」
と言って僕の顔を撫でて、その後、どうしてか泣いた。