僕の行動を『赤ちゃんの後追い』と表現したシングルマザーのお友達がいる。
『赤ちゃんの後追い』とは、生後半年を過ぎたくらいの赤ちゃんが、父や母を認識してどこにでもついて来て、少し離れると泣いてしまったりする行動のことだ。
そのシングルマザーのお友達からメールが来た。
「ポコさん」
「なにー」
「もしポコさんに子供がいて、目の前で泣いてたらどんな行動をとる?」
「まず抱きしめるかな」
「泣き止むまで?」
「抱き締めて理由を聞く。基本的に女の子が泣いている時と同じ対応だけど」
「逆の立場だったらどうして欲しい?」
「さては君が泣いて、それに対しての対応がしょぼかったから僕だったらどうするか聞いているな」
「残念。不正解。息子が一人で泣いてたんだけど、理由を言わなくてね。ポコさんと重なって見えたから、そんな時どうして欲しいか聞いてみた」
「ああ、それで僕でシミュレーションしているのか」
「そう。私より気持ちわかってそうだから。だからポコさんと同じように抱きしめて撫でてたら落ちついたみたい」
「落ち着いて話したくなったら理由も話すよ、きっと」
「うん」
彼女が僕を息子と重ねて見たことに、僕はそこはかとない喜びや安らぎを感じた。