泣くSatsukiちゃん
2017年12月14日
カメラを向けるとちょっと泣き止むので、なかなか良い写真が撮れなかった
先月、Satsukiちゃんの新しい写真集を発売した。
その直後に、
「Satsukiちゃんは若い女性として様々な社会的格差や状況を利用するのでなく、一人の人間として他者との関係を築けるようになるべきだ」
「友人を作れない人が子供を幸せに育てられるとは僕には思えない」
みたいな議論で言い合いになり、様々な連絡手段を拒否されて、連絡が取れなくなった。
けれども今日、突然連絡があり、家にやって来た。
玄関を開けると目に見えて元気の無い感じで、一緒にソファに座るとSatsukiちゃんはすぐに泣き出した。
今までも彼女の涙は何度か見て来たけれど、こんなにもポロポロと涙を流す彼女は初めてだった。
理由を聞くと、
「私なんて...、生きていても...、生産性ないし...」
とかしゃくりあげながら言った。
「生産性」という言葉が彼女らしくていいなと僕は感じた。
僕は、Satsukiちゃんを膝の上に抱えてゆさゆさしたり、背中を撫でたりトントンしたり、強く抱き締めたりした。
それは、僕が精神的に不安定になった時に、Satsukiちゃんや女性達が僕にしてくれたようなことだ。
僕たちは、自分たちの未来への失望を語り合い、共感し、まるで人生にかけられた呪いで心を通わせているようだなと思った。
ひとしきり泣いた後は、Satsukiちゃんが買って来てくれたケンタッキーフライドチキンを食べて、抱き合いながら昼寝をした。
日が暮れると、Satsukiちゃんは用事があるからと帰る準備を初めて、僕はすごく寂しかった。
玄関で僕を抱き締めて、僕から口づけをされて、
「いってくるね」
と言ってSatsukiちゃんは出ていった。
Satsukiちゃんの新しい写真集はこちら。