Poko's Blog

人生で出来ることはひとつくらいなもの

2015年5月28日金曜日

特に関係ない写真だけれど、こういうのがいわゆる幸せなのかなと感じたので


朝からの撮影助手の仕事を終えた後、別の仕事のデータをピックアップしに以前勤めていた会社に行ったら、
「ポコちゃん今夜なにしてる?」
と社長に聞かれたので警戒しながら、
「特に無いですがなんでしょうか?」
と聞いた。

要件の前にスケジュールの有無を聞くのは、案件的に嫌だった場合に非常に断りにくくなるので、ちょっとズルいと思う。

社長はいつもこのちょっとズルいパターンだ。

案件を聞くと、『レ・ミゼラブル』のチケットが一枚余っているから、一緒に行かないかというお誘いだった。
奥さんが行けなくなってしまったのだそうだ。

ということで帝国劇場に一緒に行って、『レ・ミゼラブル』の舞台を観た。

僕は実は『レ・ミゼラブル』の舞台をすでに4度くらい観たことがある。
一昨年の映画版も、当時の恋人と観に行った。


僕はこの演目を観る度に思うことがある。
それは、
「人は一生を通して大抵ひとつくらいのことしか成し遂げられない」
ということ。

ジャン・バルジャンの人生が描かれながら、紆余曲折を経て彼が成し遂げたことといえば、最終的にはコゼットを幸せにしたくらいなものじゃないだろうか。

演劇的に人生を俯瞰したなら、ファンティーヌはコゼットを産んだだけ。
エポニーヌは恋をしただけ。
アンジョルラスは革命に人生を懸けただけ。
ジャベールは職務を全うしようとしただけ。
 

人が人を幸せに出来るのは、せいぜい一人くらいなのかも知れない。

人を幸せにするということは、ひとつの人生を懸けて取り組むべきことなのかも知れない。

今回も一人の人間の幸せの重みを考えさせられた。