Poko's Blog

2013年3月16日土曜日

近所のお家の鉢植えを撮ったよ


僕の写真は色が奇麗だと言われる。
 
自分でもそう思うし、写真の肝は色ではないかとさえ思う。
女性の薄い肌などは、ちょっと色を調整しただけで、その下に走る血管の生々しさが浮かび上がってくることがある。
 

形が意識的に人の心に捉えるならば、色は無意識的に人の心に入り込む。
僕はそう思っている。
 

フィルムを使ったことがあり、フィルムを仕事で触ったことのない、僕はそんな過渡期の世代なのだけれども、かつてはフィルムの種類を表す言葉にこんな二つがあった事を、僕は印象的に覚えている。
 
それは『記録色』と『記憶色』というものだ。
 

『記録色』というのは、実際の色に忠実な色再現であるということ。
『記憶色』というものは、思い出の中の心象風景に近い色再現のもの。
 

僕の心の中には、とても強い憧れがある。
その思い出や抽象的な風景に写真を近づけようとしたなら、自ずと色が美しく仕上がる。
 
それが僕の写真なのだと常々感じている。