中学生時代の記憶の中の女神さまについて

2019/11/14

asamiちゃんもすっかり大人の女性だなぁ


今年もasamiちゃんを撮りました。
 
今回は、 asamiちゃんの探して来てくれた可愛らしい内装のラブホテルで、ランジェリーでの撮影でした。
 
 
部屋に入ってどこでどう撮ろうかと考えていると、窓が大きく開くことがわかって、僕は日が暮れる前に窓辺で撮影することにしました。
 
窓を開けて、asamiちゃんに窓辺に座ってもらって、ファインダーを覗いたりストロボの調整をしたり、撮影の準備をしていると、なんの前触れもなく、
「わーーー」
「うおーーー」
「きゃーーー」
という雄叫びや嬌声にも似た若々しい歓声が、ビルの谷間をこだまするように聞こえて来ました。
 
何かと思ったら、開いた窓の下を流れる道頓堀川、そこを行き交う遊覧船の、どうやら中学生らしい修学旅行生の一団に、asamiちゃんが手を振ったらしいのでした。
 
 
asamiちゃんはランジェリーだったけれども、床に座っていて首から上しか見えていないから、誰からも猥褻などと言われるものは見せていないわけなのだけど、
「開いていたラブホテルの窓から可愛らしい大人の女性が手を振ってくれた」
ということは、中学生にとっての一種の事件だったのだろうと思います。
 
そして僕は、彼ら彼女らのあの歓声を反芻しながら、何か思春期の甘酸っぱい記憶として、彼ら彼女らの中に残っていくかも知れないな、と感じました。
 
 
歓声をあげてしまわずにはいられないような高揚感を、人の心の中に呼び起こしたい、場合によっては心象風景として、記憶の中に刻み込みたい。
 
僕にとって、写真を撮って発表するということは、そう云う願望なのかも知れません。
 
 
僕の心をプリミティブに揺さぶり、表現することの昂まりを思い出させてくれるような、そんな純粋な高揚感がその歓声には溢れていたのでした。