MARIKOちゃんのお誕生日に、ティファニーへ一緒に指輪を買いに行った。
MARIKOちゃんとは、贈り物は何がいいかと事前に相談済みで、僕の提案したパロマ・ピカソがデザインしたティファニーの指輪を、MARIKOちゃんはとても気に入って期待してくれているようだった。
バスに乗り店舗に出向いたけれど、僕が事前に選んだデザインの指輪はもう製造中止されていて、店には無かった。
「困ったね、どうしようかね」
などと言いながら僕らは店を出た。
などと言いながら僕らは店を出た。
けれども実は、そのデザインのリングが店に無いこことは事前に電話で確認済みで、 僕はプレゼント用のリングを事前に通販にて入手しており、僕の鞄の中に入っていた。
店を出てすぐ、あたかも店で買ったかのように、僕はティファニーの小さな紙袋を鞄から出して手に持っていたのだけれど、MARIKOちゃんはティファニーブルーのそれに全然気付かなかった。
本当はMARIKOちゃんが自然と気付くまで待っていようと思ったのだけれども、そのうちに僕はおかしくなってきてしまって、もう我慢できなくなり、乗ったエレベーターがたまたま二人切りだったものだから、エレベーターの中で種明かしをすることになってしまった。
MARIKOちゃんは充分に驚いてくれてちょっと涙ぐんだりもした。
そのあと西荻窪を散歩して、野生の蛇などを見付けたりして帰った。
夜はお友達が来てくれて、爆発して中身が出ちゃったみたいな凄いケーキを作って祝ってくれた。