Poko's Blog

2015年1月19日月曜日

彼女が何をしているのかまでは思い出せない


僕は日常的に沢山の写真を撮る。
むしろ日常を非常にこまめに撮っているかも知れない。

それは忘れてしまいそうな日常の思い出を引き出すための、『鍵』としての役割に写真を使っているからだ。


僕は失われて行くものにとても執着がある。

失われていく女性の肉体の若さであるとか、匂いや肌触りであるとか。

けれども、そうしたものを留めておくことが出来ないから、記憶として保管し、その記憶の扉を開ける鍵としての写真を撮る。

僕の写真がもし、それを見た人に何かを思い出させることがあるとしたなら、それはその人もまた、記憶に僕と同じ鍵穴を持っているということだと思う。


人は思いの外、多くの鍵穴を共有し、それを意識することで、もっと解り合えるのではないかと思っている。