生ドラムが届きました。
僕は十数年、電子ドラムを持っていました。
学生時代にYMOが好きになって、彼らの映像を観ているうち、なんとなくドラムを叩いてみたくなったのでした。
ただ、電子ドラムは、シンバルの感じが本物とは似ても似つかないものですし、またいちいち電源を入れてヘッドフォンをしなければならなかったり、そうしたちょっとした所作にどうしても偽物という印象がぬぐえませんでした。
なので、ある程度の時が経つと、段々と叩かなくなり、当時のワンルームの部屋でその大きさをもてあまし、かといってしまってしまうのも惜しく、いつの間にか洗濯物置きになってしまいました。
新しい今の部屋に引っ越してからは、少しの間はしまったままになっていましたが、ある時、試しに出してセッティングしてみると、当時の恋人のrenaちゃんやMARIKOちゃんがけっこう楽しんで叩いてくれたりもして、再び電子ドラムが脚光を浴びたりもして僕は嬉しかったです。
先日、楽器屋さんでジルジャンのローヴォリュームシンバルの現物を発見しました。
それはいつだったか僕が欲しかったけれども大人気で品薄だった品物です。
電子ドラムの最大の弱点はシンバルの再現性なのですが、それを普通のシンバルより大幅に音量の下がるローヴォリューム シンバルに置き換えて電子と生のハイブリッドキットにしようと思ったのでした。
それはとても良い感じでした。
ただ、僕は全部生ドラムにしたくなってしまったのでした。
ドラムが届いた日には、精神的に落ち込んでいて、部屋の片付けも全く出来なかったのに、Hikariちゃんが遊びに来てくれて、僕らは一緒にホームセンターへ行って、ドラムの振動対策の為の浮床を作るために、コンパネや発泡ゴムのブロックを買ったりしました。
僕と彼女は、埃まみれの電子ドラムを片し、今まであった一層の浮床を二層の浮床に改良し、生ドラムを設置しました。
Hikariちゃんがいてくれなかったら、僕は元気が無さすぎて何も出来なかっただろうと思ういます。
Hikariちゃん、いつもありがとう。
さて、生ドラムになって、いろいろな消音対策が施されているにしても、実際に楽器を叩いて鳴っている感触は、とても艶っぽくてウキウキするものです。
上手くなれるかはわからないけれども、楽しめればいいなと思っています。