Poko's Blog

大きな背中

2017年12月18

身長も僕より高いよ


元恋人とデートをした。
 
彼女は僕が十年ほど前に使っていたカメラを、譲ってからというもの、今でも大事に使ってくれている。
 
けれどもさすがにそろそろ草臥れて来たので、新しいカメラを譲ろうかと思っている。
 
そのカメラにつけるレンズがどれくらいの値段か、カメラ屋さんへ一緒に見に行った。
 
中古のレンズでも結構な値段がすることがわかって、ちょっとガッカリした。
 
お昼ご飯を食べた後、僕は一緒に昼寝がしたいとねだった。
 
 
彼女は裸で僕のことを抱き締めてくれたけれども、セックスはさせてくれなかったから、本当に昼寝だけをした。
 
そんな風にお互い裸になるのは五年振りくらいで、彼女の年齢ももう四十代の後半だけれども、身体つきや肌のしっとりとした感じは、それほど変わっているようには思われなかった。
 
 
僕は二十代の終わりの三年間を彼女と暮らした。
 
十年が経ち、自分が出会った頃の彼女と同じくらいの年齢に差し掛かったのかと思うと、なんだか感慨深いものがある。
 
思い返すと幸せなこともいっぱいあって、その人の家の大きな湯船に二人で浸かっていると、僕はフワフワの彼女の体や胸の上で寝てしまうことがよくあった。
 
顔まで半分お湯に浸かりながら。
 
あれは、最高に心地良かった。
 
 
僕には未だに、その人を幸せにするチャンスが自分にあったのかどうか、どうしたら良かったのか、考えてもわからないことがある。